28 November 2011

2,Timing such a nice texture


自分もまだまだ勉強中で、かなり煮つまって壁にぶち当たってます。そういうときには、こうやって過去に自分で書いたものを見るようするといい答えが見つかるときがあります。
この記事は、何ヶ月か前に自分でRyowaks!に英語で書いた記事を日本語に直したのとプラスアルファです。

今回はタイミングについて書きます。トムに前にアニメーションを見せたら、もっと “Transition Pose” を増やせと言われた事があります。これを言われたときは、あーはいはい知ってる、ブレークダウンの事ね。ってくらいに思ってたんですが、 今回はタイミングという観点からこれを見ます。ブロッキングをするときに、キーポーズを打って、そのキーポーズをそのままコピーして、ホールドを作ることがありますが、(グラフで言うとこんな感じ)こういう感じでブロッキングをするとカーブはとてもクリーンで、キーポーズがわかりやすくなると思います。


ただ!!これをやると、アニメーションがどうしてもすごいpose-to-poseっぽくなりすぎて、どれがキーポーズが分かっちゃうような硬い動きになりがちです。(ちなみに、キーポーズがどれか、どのフレームか分からないくらいにスムーズに動くアニメーションがいいアニメーションらしいです。)

例えば…ジャングルで育った子供がジャングルの中で懐中電灯を見つけて、それが何なのか調べてるというアニメーションなら…

①懐中電灯を掴む

②匂いを嗅ぐ

③注意深く見る

…みたいな。こういう感じで、順番に次から次へ動きを連鎖させるような感じになっちゃいます。そうすると、なんかビートが同じで、生きているというより演技しているという感じなります。トムからも、よく言われました。このキャラクターは生きているんじゃなくて、演技しているように見える。とか。もちろんそういう、ショット(舞台の上で俳優が大げさな演技をするみたいなショット)なら問題ないですが。

で、それを踏まえて、 じゃあどうすればいいの?

先週トムが自分にくれたアドバイスで、一番この答えになりそうなものがありました。人間の動きは、オフセットするから、同時に動き出して、同時にとまることはない。例えば、背骨で言ったら、腰から動き出して、そこから上に関節に動きが伝わっていくみたいな。このオフセットというのは、(自分の解釈ですが…)体の物理的な構造に限らず、演技というものにでも当てはまるんじゃないかと思いました。例えば、今回の例で言うと、①懐中電灯を掴む。これは、本当に体を曲げるのと手を伸ばすのは同時に動いて、次のポーズに止まるでしょうか?もしこのキャラクターが警戒していれば、きっと手が先に出て、ゆっくり手が体をリードする感じで、体が動いていくと思います。逆に、このキャラクターが、もし、とても子供っぽく、なんの警戒もなく、好奇心にあふれていたとすると…多分、子供はエネルギーにあふれているので、体の芯が先に動き出すと思います。

つまり、It's all about character につながるんです!!すごい、やっぱり、アニメーションはキャラクターなんですね~

 それともうひとつ学んだ技術的な事は、必ずしも、全てののポーズにホールドはいらないということ。そうすることでタイミングにバリエーションが生まれて、とてもアニメーションとしていいものが出来ると思います。

タイミングにバリエーションといえば、自分が尊敬しているアニメーターの一人にVictor Navoneという人がいます。(この方はPixarのアニメーターで、Cars2では、アニメーションディレクターをやっていられたようです。)この人の3Speedsという記事がとてもこのタイミングのバリエーションというものをよく説明しています。あと、この方はAnimation Mentor でも、教えているようで、無料で見られるWebinarもあります。このWebinarでは、timingとspacingの違いのような基礎的なことからすごい大切なことまで説明されています。

最後に僕が、前にRyowaks!の方に乗せたタイミングについての記事からのクリップを乗せました。些細な違いですが、この2つを比べて、アニメーションの技術的な面で、こういうバリエーションを加えると動きに自然さが生まれるのと、キャラクターの面で、こうやってタイミングを変えることでキャラクターが何を考えているのか、という印象に違いが生まれるのがちょっと分かると思います。




自分が今まさに壁にぶち当たってるところなので、長くなりましたが、ショーン曰く、アニメーションはTimingとPoseが命だと。

Happy Animating :D

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